日本は、「みんな違ってみんないい」と言えない国?

子どもが不登校になると、孤立した感覚に陥ります。しかし、それは、大多数の学校に行っている側と、少数の学校に行っていない側の2つで見てしまうからかもしれません。

先進諸国の中で、幸福度が低い日本

2022年の、幸福度ランキングは54位でした。

少しずつ、順位を上げているとは言え、先進諸国の中では、低い順位で推移しています。

世界の幸福度ランキングでは、主観的な幸福度に加え、以下の6つの項目で判断されます。

  • 一人当たりの国内総生産(GDP)
  • 社会的支援の充実(社会的保障制度など)
  • 人生の選択における自由度
  • 他者への寛容さ
  • 国への信頼度

日本は、諸外国に比べ、社会保障が充実しており、子どもへの教育も充実していて、人生の選択における自由度もあると言われています。

それなのに、なぜ、幸福度が低いと言われているのでしょうか。

それは、他者への寛容さが低いからと言われているそうです。

日本は寛容さが低い国

子供の頃、「他人に迷惑をかけてはいけない」と親に言われて育った方は多いと思います。

今、子育て中の方の中にも、公共機関などで、子どもがぐずると、まわりの目が気になるという方も多いのではないでしょうか?

日本人は、場を乱す行為を嫌う傾向にあるのです。

しかし、まわりの目を気にして生きていくと、自分らしさがなくなり、生きづらくなります。

他者への寛容さは、幸福度につながっていると言えます。

子供は、迷惑をかけて当たり前という文化

インドでは、子供は、迷惑をかけて当たり前という考え方が浸透しているそうです。

ですので、子供が少し、まわりの人に迷惑をかけてしまっても、まわりの大人は迷惑そうにしたり、怒ったりすることはありません。

そして、まわりが寛容に対応してくれていると、自分自身も、他社に寛容になれるのです。

日本人が寛容になれないのはなぜか

では、日本人はなぜ寛容さが低いのでしょうか?

人が寛容になれない理由の一つに、ストレスがあると言われています。

自分の現状に満足ができず、ストレスを抱えている状態が続くと、小さなことでもイライラしてしまい、他人の失敗や、迷惑を許せなくなります。

日本人は、日常的に、ストレスを抱えている人が多い可能性が高いと言えます。

「みんな違ってみんないい」という有名な詩がありますが、ただ、相手を認めるということではないのかもしれません、

一人ひとりが、自分の人生に満足し、初めて相手に寛容になれるのかもしれません。

日本人は、優しいが故に、相手を優先してしまいがちなのです。

相手を大切にするように、自分も大切にしたいものですね。

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