「自分らしく生きる」ための10のスキルとは

子どもが不登校になり、お家にいるの、何を指針にして、子どもと関わっていけばいいのか、悩む時がありませんか?


今回は、「より自分らしくいきる」ための指針をWHO(世界保健機関)が出しているので、それについてご紹介させていただきます。

WHO(世界保健機関)とは

WHO(世界保健機関)とは、「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的として設立された国連の専門機関です。
コロナウイルスが世界的に広まったときに、テレビでよくWHOの名が聞かれました。

「健康」というと、身体の健康をイメージしますが、WHOでいう「健康」は、「身体的、精神的、社会的に完全な良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない」と定義されています。
身体、精神、社会を統合して、みる必要があると明言されているのです。

WHOが提言する「より自分らしく生きる」ための10個のライフスキルとは

やることが多すぎで、周りに当たってしまったり、言いたいことを言えずに、他人の言いなりになってしまった・・・という経験をしている人は多いと思います。
こういうコミュニケーションが、対人関係のストレスの根源だったりしますよね。
こういった問題を解決するのに、WHOは10のライフスキルが必要といっています。

①自己認識スキル
自分の性格や、いいところ、悪いところ、何が好きで、何が嫌いなのか、わかっているということ。

②共感性スキル
相手の気持ちを受け止めるということ。自分の気持ちと、相手の気持ち、両方を大切にできることが大事。

③意志決定スキル
自分で考え、周りの期待も考慮して、色々な選択肢から、一番良いというものを自分で決められる力。

④問題解決スキル
問題を解決するために、建設的に、考えた上で対処行動を取ることができるスキル。

⑤創造的思考スキル
問題解決のために、今まで、経験したことがないことについても、考えることができるスキル。

⑥批判的思考スキル
色々な情報を鵜呑みにするのではなく、自他の経験を客観的な方法で多面的に分析するスキル。

⑦効果的コミュニケーションスキル
人からコントロールされず、人をコントロールせず、お互いに効果的にコミュニケーションができること。

⑧対人関係スキル
お互いが心地よく、人と人との良好な関係をつくり、維持するスキル。

⑨情報コーピング
自分のまわりの人の不安や喜怒哀楽の感情を認識し、適切にコントロールできるスキル。

⑩ストレスコーピング
自分が感じているストレスを認識し、発散、調節できるスキル。

以上のスキルがあります。

こうやってみると、大人でも難しいな〜と感じることがありますね。
でも、ここで、注意したいのが、意外と学校で学ぶ知識というのは、明確には書かれていないということです。

不登校で、まず一番に心配になるのが、学力がついていかなくなることではないかと思います。そして、次に、孤立してしまうということ・・・

でも、見方を変えると、不登校児は、自己認識スキルに真正面から取り組んでいるとも言えます。
不登校になると、自分の時間を多く取ることができます。その時間を、不安に感じたり、否定してしまうよりも、何が嫌なのか、じっくり立ち止まり、考える。どうしたら、自分は心地よく学び、成長していけるのか、親子関係の中で、一緒に考える時間にしてもいいのかもしれません。

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