不登校児の親の心理には段階がある

子どもが不登校になると、お母さんにとっても衝撃的だと思います。

不安だったり、混乱したり、いろいろな感情が出てくることでしょう。

しかし、これにも段階があり、この段階を知っておくことで、自分の状態を客観的に見ることができます。

不登校児の親の心理とは?

混乱・動揺期

子どもの不登校は、親にとっても経験がないことが多く、はじめのうちは、とても混乱すると思います。

なんとかして、学校に行かせようとしたり、無理やり連れて行こうとしたりしてしまいます。

この時期は、子どもは親の言うことを聞くものだとか、学校には行くものだという、親の一方的な価値観で子どもを責めてしまい、子どもとの関係がこじれてしまうことがあります。

また、周りの目が気になったり、なんとか今までの生活に戻そうと必死になりがちです。

自責・後悔期

一時的な登校しぶりであれば、学校に連れて行ったり、学校との調節で学校に行けるようになる子どももいます。

しかし、それでも学校に行くことができず、子どもとの関係が悪くなってさらに状況が悪化することがあります。

また、子どもの体調や、精神状態が悪化し、これ以上は無理に学校に行かせられないという状況になると、お母さんは、今までの行いを後悔したり、自分を責めたりするようになります。

この時期に、不登校児の親の会に参加したり、YouTubeなどで、不登校児の接し方を学んだり、学ぶ時期に入っていきます。

受容・決意期

色々な人と出会い、学びも深め、我が子と家族の幸せのために、周りに振り回されない子育てをしよう!と、決意する時期に入ります。

今まで、気になっていた周りの言葉は、そこまで気にならなくなり、我が子にとって、本当に良い方法は何なのだろう?と考えられるようになります。

お母さん自身も、元気になっていきます。

親子関係回復期

お母さん自身が、本当に心から、子どものことを受容し、子どもとの関係を回復しようと試みるようになります。

その変化に子どもも気づき、自然と関係が変わっていきます。

この、回復期はとても大切な時期で、しっかり回復することで、今後の方針決定に影響してきます。

方針決定

親子でしっかり話し合い、学校に復帰するのか、それ以外の方法を見つけるのかを決めていきます。

親子関係が回復しているので、子どもも、自分の意見が伝えられるようになっています。

受容期や、親子関係回復期を飛ばしてしまうと、方針決定の時にうまく話し合いができずに、お互いに傷ついてしまうことがあります。

どの段階でも精神的な揺れはある

どの段階でも、不安になったり、精神的に揺れたりします。

それは、学校に行っている子どもでも同じことであり、その揺れに飲み込まれないように気をつけましょう。

不安が強い時は、同じ経験をする仲間に話すと良いでしょう。

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